大野一雄

ビネガー・シンドロームのフィルムを触りすぎて、この手で白米を握ったら酢飯ができるだろうというくらい酸っぱい。

牧野貴はアメリカのポートランドで特集上映のため本日出発。最高の出来という新作を引っさげて。成功は約束されているでしょうが、一応、日本から念を送ります。
私はと言えば、苦難の時期はまだまだ続きそうです。しんどーo2.jpg
舞踏家・が亡くなった。103歳という大往生である。
何年か前に、岡本太郎美術館で開催されていた土方巽展で、運よく、大野一雄の踊りを見ることができた。
(私が到着した時には既に整理券は定員分に達しており、多くの人が諦めたようだった。しかし、ここで観られなかったら、もう一生機会がないだろうと思い、諦めきれず開演まで数時間入り口でずっと待っていたら、主催者が気持ちを察してくれたようで、入れてもらう事ができた。)

大野一雄は車椅子に乗ったまま、ほとんど手の動きだけで舞踏をしていた。時に、不自由さを受け入れたかのように全く動かず、心の中で踊っているように思えた。
(共演は、サックスの梅津和時、詩の白石かずこ。何ともアングラ臭漂う。「さあ踊って下さい」と言わんばかりの、2人の大野氏に対する煽りのようなものがとても鼻に付いた。)
赤ん坊のころ、飯詰め(藁の籠のようなもの)の中に閉じ込められ、必死に外へ這いずりだそうとした体験が、土方の舞踏の起源だとしたら、この日に見た大野一雄の姿は舞踏の原風景だったのかもしれない。

ところで、昨年亡くなったピナ・バウシュのヴッパタール舞踊団が来日している。毎回、行けなくてまだ未体験なんだけど、「私と踊って」、うーん、これは観たいなあ。
http://eplus.jp/sys/web/s/pina/index.html

2件のコメント

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    ピナバウシュ。
    今回も気づいた時には終わってる 気づいた時には死んでいる 
    アヤミス後悔の俳句。

  2. SECRET: 0
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    そうだよね ほんとうにそうだね ピナバウシュ
    結局今回も行けなかった。。。

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