気になっているものリスト

今年のAnn Arbor Film Festivalの審査員の1人がTravis Wilkersonだそうだ。昨年の[+]で彼の作品を観た方もいらっしゃるかと。アナーバー映画祭は今年で49回目を迎えるというかなり由緒ある、independent and experimental film festival なのだ。ちなみに、The Stan Brakhage Film at Wit’s End Awardという賞もあるくらい。

昨年は、[+]でもお馴染のBen Russellや、アメリカ在住で様々な国際映画祭で大活躍している実験映画作家(さらには、アメリカの実験映画配給の総本山とも言うべきcanyon cinemaの理事も務めているそう)の西川智也さんらも審査員だった。
DVDコンピレーションが出てるので欲しい。円高のうちに。

さて、第3回目を迎える恵比寿映像祭、毎年いいプログラムが組まれている。
http://www.yebizo.com/
背景色がピンク色なので注意。
全部見たいけど、一先ず気になっているプログラム。

■メディアが結ぶ夢 E.=Jマレ、R・グラハム、K・ジェイコヴス、園田枝里子、牧野貴 ジュール=マレ
(Daydream Makers: Films by E.-J. MAREY, Rodney GRAHAM, Ken JACOBS, SONODA Eriko, MAKINO Takashi)
ジュール・マレとケン・ジェイコブスの”ロフト”が気になる。牧野貴の”In Your Star”はMachine Fabriekが新たに最終形として音を付けたもの。

■ファウンド・メモリーズ―引用と参照― B・コナー、L.ジョーダン、T・モファット&G・ヒルバーグ、E・ポン、T・ウィルカーソン
(Found Memories: Films by Bruce CONNER, Lawrence JORDAN, Tracey MOFFATT & Gary HILLBERG, Elodie PONG and Travis WILKERSON)
ファウンド・フッテージ特集。TravisのNational Archive V.1も上映される。[+]で見逃した方、これは必見です。
西川さんの作品も、アナザー・ランドスケープというプロで上映されます。
ちなみに、牧野貴、西川さん、島田量平の作品は今月末開催されるロッテルダム国際映画祭で上映されます。ベン・ラッセルもリバースの方のベンも、そしてヨハン・ラーフも。ざっと見て、気になるプログラム、作品を以下に。

■オランダの実験映画作家、Joost Rekveldのライブ。
http://www.filmfestivalrotterdam.com/en/films/lichenometry/

■島田氏の参加するプロ、Pictures of Light。これ全作品気になる。
http://www.filmfestivalrotterdam.com/en/combinedprogrammes/pictures-of-light/

■牧野氏参加プロ、No Expiration Date。これも全部面白そう。
http://www.filmfestivalrotterdam.com/en/combinedprogrammes/no-expiration-date/

■昨年初めて観たアメリカのRobert Todd の作品2つ。なにやら彼は16mm maestro と呼ばれているようだ。アナーバーを含む国際映画祭の常連。
http://www.filmfestivalrotterdam.com/en/films/rayning/
http://www.filmfestivalrotterdam.com/en/films/imperceptihole/
タイガーアワード(ロッテルダムのグランプリを選ぶコンペ部門)のショートでは、Brothers QuayとBen Riversがノミネートされている。若い監督のためのコンペだと思っていたが、クエイのような大御所もノミネートされるのか。ベンの作品は、日本の軍艦島で撮影したカットを含む新作”Slow Action”。

そして、ICCでは、志水児王さんのレーザー光線の展示。
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2010/Vibrations_of_Entities/works/work03_j.html

ICCオープンスペースでは、大城真さんの展示もやっている。
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2010/Openspace2010/Works/mono_beat_cinema_j.html

あと、写美で開催中の「映像をめぐる冒険vol.3 3Dヴィジョンズ –新たな表現を求めて–」。
このシリーズは映画の前世を見るような、資料や装置の展示がとてもいい。
リンク貼るだけでつかれたー。