8.29(Sat.)~ ― マジキャン当日 ―

magical
上映の様子。斜めの壁に、映写機をあおって投影。(HDハンディカムより書出し)
晴れ。AM11:00に会場着。上映は暗くなってからなので、ゆっくりと準備をする。メイン会場からキャンプサイトや他のステージへ移動する際に必ず通る屋内の通路の一角が上映の場所。人はバンバン通るだろう。ご近所さんはライブペインティングや展示、占いのブースとかごちゃごちゃしていてお祭りのようだ。キャンプサイトのやや傾斜している芝生に寝転んで、ビールを飲みながら地元のバンドの演奏を聴く。ブラッケージのmothlightの様にそこら辺の草を拾って、フィルムに貼り付けたがうまくいかなかった。野外イベントのもう一つの目玉であるフード屋台は、他のイベントとそんなに変わらない品揃え。レッドカレーがシーフードたっぷりでかなり旨かった。そのあと食べたインドのスープカレーは油を飲んでるみたいで最低だった。

陽も暮れて暗くなり、20時頃~映写を始めた。3分後に電源が落ちる。展示フロアーの全ての照明も落ちた。テンションも完全に。復旧に1時間以上かかっただろうか。
再度映写し始めたら、映写機の調子がおかしい。明るいほうの映写機は完全に点灯しない。もう1台も点灯しそうでしない。カチャカチャと音をたて、ランプ内で雷が発生しているように放電しているだけ。2台ともランプ交換を試みたが改善しない。(暗い中でネジを何個も外さなくてはならなく、しんどかった)。もうダメだと思って、しばらくほったらかしにしたら、点いた。
ただのグルメツアーになるところだった…。

その後も、リールをかけかえ、次に点灯するまでしばらく時間がかかって冷や冷やした。
他の照明が明るく、壁も凹凸があって、映写の環境としては良くない。通りすがりの人が殆どだったから、コントラストが高く、環境音楽のようなscene1が一番向いていると判断し、途中からscene1を連続上映した。延べ2,000人以上が通ったと思うが、97%はチラ見でスルー。足を止めてしばらく鑑賞する人や、興味を持って話しかけてくれる人もいたので一安心。反応があからさまで非常に面白い。これから8mmを始めようとしている若者が2人(連れ合いじゃない)もいて、丁寧に対応した。酔っ払いのペンキ屋のあんちゃんが頻りに感心していて、「これ(映像)をつまみに飲めるな」と言ってくれたのが嬉しかった。

フィルムは何使ってるんですか?現像液は何ですか?とか、只者じゃない質問してくる人がいて、名前を聞いたら作家の大島慶太郎氏だった。名前も知っていたし、作品も今年観ていたのでびっくり。札幌在住で、生西さんのVJとかを観に遊びに来たとのこと。自分に近いことをやっているので、遅かれ早かれ何所かで会うことになるだろうと思っていた人。

4時間位はなんとか映写できただろうか。最後には例の放電状態にしかならず、フィルムの装填されていない映写機が音をたてながら壁にうす暗くフリッカーを投影するだけという、意味深なインスタレーションで朝を迎えた。