フィルム

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フィルムの実験をしてると、いざ作品として作り出した時に、どうにも同じ結果を得られないことがある。再現不可能なものを目指しているので、ある意味オッケーなんだけど、作品として完成できないから困る。メモをもとに同じように試しても、同じものができない。
微妙な気温や湿度の変化、現像液の状態などにフィルムは敏感で、生モノなんだなあ。

2003年にブラッケージの回顧展に来日していた、フィル・ソロモンは、ある人の「フィルムとデジタルの違いは?」の問いかけに、一言
「フィルムには匂いがある」
と答えた。まさに。