The Digital Dilemma

デジタルジレンマ(Digital Dilemma)とは、制作された映像や音声のコンテンツのデジタルデータ化した場合の長期的な保存性が全く保証されておらず、むしろアナログ的な保存よりもコストがかさむという外部記憶装置(ストレージ)に関するジレンマである。

アカデミー賞で有名な団体(映画芸術科学アカデミー)が、映画をどうやって保存するべきかについて研究報告書を公開しています。映画界のみならず多くの人にとって、デジタルデータをどのように保存するべきか、他人事ではないでしょう。

最近、2回目の日本語版が公開されたということで、後で読みます。個人レベルで、デジタルデータに関しては何とかなるにしても、フィルムの保存環境を整えるのは非常に難しい。低湿・低温が鉄則なので、個人で作って室温で保管している作品(実験映画作家にありがち)は恐らく何十年後には全部退色しているんじゃないでしょうか。昔ブログでその辺の話を書いていたな。
寿命の話

ザ・デジタル・ジレンマ(2007) 日本語版
~デジタル映画素材のアーカイブ化とアクセスに関する戦略的課題~
http://www.dmc.keio.ac.jp/digitalarchives/ro3mup000000151z.html

デジタル・ジレンマ 2(2012) 日本語版
http://www.momat.go.jp/fc/research/bdcproject/#section1-2