各メディアの予測寿命
CDやDVDは登場時、半永久的に保存可能と謳われていたらしい。
私も小学生の頃はそう思っていたが、よく考えれば物質でできている以上それはない。現在メーカーが公表している期待寿命は20~30年位のようだ。もちろん、適切な環境で保存した場合の話。
高温には弱いので、車のダッシュボードはNG。また、製品によっても寿命に差がある。
私が買った東南アジア製の安いCD-Rは、1年で記録面が剥がれたこともある。(50枚入りのスピンドルケースに一般の家庭環境で保存)セオ・パリッシュのmixCDは剥がれ易いという噂を聞いた。
ちなみに、市販のソフトと自分で焼いたものでも差が出る。
市販の映画DVDや音楽CDは、物理的なプレスによって凹凸をつけて記録されている。DVD-RやCD-Rは記録層の有機色素をレーザー光で変化させ記録している。
したがって、市販ソフトの方がデータの耐久性はある。
定期的に複数のバックアップを取るのがいいだろう。
もちろん、ハードディスクにも寿命があるので、ハードに入れっぱなしはNG。
デジタルデータの複製は、まともにやれば劣化しないし安価で容易だ。
フィルムの複製は金がかかる。
私のように上映作品がネガという場合、複製は更に金がかかり画質も劣化する。
だから、オリジナルを大切にしようと思う。画家の心境には及ばないけれども。
気持ちだけでなく、適切な保存の為の知識も必要。