来客

昨年は、来日する欧米人とよく会う年だった。

一人は、ニューヨークの映像作家で、フィルムでのライブパフォーマンスに重点を置いたフェスティバルを主催しているスティーヴ。facebookで友達じゃないのにいきなりメッセージが届いた。なにやらタイで旅行しながら8mmの撮影をしていたらしく、移動中にカメラが壊れたとのこと。これから日本に行って撮影したいので、スーパー8のカメラを貸してくれないかと。アメリカの共通の知人がいたので、その人に聞いて俺を頼ったようだ。まあ困ってる映像作家の頼み(といっても大した話ではない)を断る理由はない。しかし、俺はシングル8しか持っていないので、身近な人たちに頼んで調達した。生粋のベジタリアンだったので、新宿の麺通団に連れて行ったらとても美味しいと喜んでいた。日本が好きで、何度も来日しているらしい。お互いの作品のことなどを話したり、俺も過去にタイでbolexを不調にさせたことがあるので、タイは映像作家にとってデンジャラスな国だな!とか言ったり。帰国前にカメラを返してもらった際、super8の生フィルムを3タイプもくれた。ラッキー。

昨年NYで行われたMONO NO AWARE。スポンサー付いて無料で開催。大盛況だったようです。フェスの他にフィルムのワークショップもやっています。
http://mononoawarefilm.com/gallery_2011.html
Steve Cossman website
http://www.stevecossman.com/

そして、オーストラリア国際実験映画祭のプログラマーで、作家であり、8mm/16mmの現像ラボを運営しているリチャード。いきなりメールが来て、俺は実験映画作家なんだけど、今度日本に行くから会わないか?と。昨年、俺の作品がその映画祭で上映されたので、相手は俺のことを知っていたわけだ。
クロアチアでのラボミィーティング(Filmlabs Meeting Zagreb 2011 http://klubvizija.sczg.hr/filmlabs/index.php)、韓国の実験映画祭EXiS(Experimental Film And Video Festival In Seoul
http://ex-is.org/)、ヨーロッパの映画祭での上映や自家現像ワークショップの為にツアーに出る途中で日本に寄ったとのこと。相当な日本映画マニアで、小津の映画に出てくるような場所を探していた。新宿で会ったので、適当に散策して、居酒屋で飲んで、あ、そういえばゴールデン街とか好きそうだなと思って連れて行ったら、これが大当たり。楽しそうに16mmのBolexで撮影していた。別の日に、日本人作家たちとプライベート上映会+たこ焼きパーティーをした。さすがにラボをやっているだけあって、現像のことはとても詳しかった。ツアーの帰りに再会した時、ボウモアの12年ものをくれた。ラッキー。彼はその後、京都観光に向かった。気さくないいおっさんでした。
nano lab
http://www.nanolab.com.au/
Richard Tuohy on VIMEO
http://vimeo.com/21512772

他にもKinema Nipponのキュレイターや、ロッテルダムで通訳してくれたオランダの友人、音楽家のGreg Hainesとも再会した。

グレッグのソロピアノ・ライブは観たかった。