Angkor

Now, I am in Siem Reap.
ichiichi iroironakoto ga okorimasu.
ato, mesi ga umasugidesu.

冬から真夏へ

昨日思い立って、明後日タイに行くことにしました。
サイトシーイングで10日ほど。
本当は持って行きたくないけど、16mmカメラのBolexと写真機持って行きます。
三脚とフィルムを合わせると結構な重量になる。ボレックスは鉄の塊で5kgくらいあります。
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カメラを持っていくとあれこれ考えてしまって良くないのです。重いってのもかなりのネック。しかし、持って行かなかったら後悔するかも、と思うと…。
なので、他の持ち物は必要最小限にしたいところ。1番悩んでいるのは、JBLの小型スピーカー“on tour”を持っていくかどうか。

ゾウ

先週は上野動物園にて2日連続でテスト撮影。

一日目はお目当ての動物が屋内にいたので撮影できず。
3日目に葛西臨海公園。初だったけどとてもいいとこですね。
車窓から見える湾岸の工業地帯がかっこいい。都心の海も嫌いじゃない。行きの電車間違えて快速乗って、ネズミの国まで行ってしまった。これは完全に間違えた。自分と周りとのテンションの差が酷い。

水族園も思ったより充実していた。公園の海に面した扇状の干潟がナイス。これが砂浜で海がきれいだったら最高。東京の海でも白い砂浜で遠浅だったらそこそこ青く見えるのかなあ。茨城の多分埋め立てした砂浜の人口ビーチは、少し汚い沖縄のようで、淡いブルーに見えた。埋め立ては反対です。

今読んでいる本、松本俊夫の「映像の発見 ― アヴァンギャルドとドキュメンタリー ―」(1963年)、主に50年代の映画を引き合いに独自の映画論を語っている本で何やら小難しいのですが、要は如何に因習を振り解くかが重要なんだと思う。アラン・レネ、ルイス・ブニュエル、セルゲイ・エイゼンシュタイン、ミケランジェロ・アントニオーニ、大島渚らの名前が出てきて、久々に映画を観たくなってしまい、新宿ツタヤに行ってみた。クーポンで旧作100円だったし。
結局借りたのは、アントニオーニ、ゴダール、ジャクソン・ポロックのドキュメンタリー、ウルトラマン、ウルトラセブン他。

Country Living トラックリスト

11月5日のラウンジDJのトラックリストです。
アーティスト / トラックとなってます。

19:00-19:45 by 田巻 真寛
Palabras de Introduccion por Astor Piazzolla(ピアソラの挨拶)
Astor Piazzolla / Invierno Porteno
Sambalanco trio / O Morro Nao Tem Vez
Mercedes Sosa / La Viajerita
Bo Kaspers Orkester / undantag
Buena Vista Social Club / De Camino a la Vereda
Marisa Monte / Onde andaras
Gal Costa / Meu bem, Meu mal
Nara Leao / Samba De Uma Nota So
Fafa De Belem / Seducao
Caetano Veloso / Beleza pura
Caetano Veloso / Charles, Anjo 45
Antonio Carlos Jobim / Lamento

19:45-20:30 by 佐藤 渉
Jorge Ben / Oba La Vem Ela
細野晴臣 / “Sayonara” , The Japanese Farewell Song
Van Dyke Parks / John Jones
Ry Cooder / Mexican Divorce
高田漣 / Hallelujah
Funkadelic / Good Thoughts,Bad Thoughts
Jenifer Lara / Love And Harmony
Kip Hanrahan / Real Time And Beautiful Scars
Buena Vista Social Club / Murmullo
Rahsaan Roland Kirk / Make Me A Pallet On The Floor

20:30-21:15 by 廣瀬 嘉洋
Gary Bartz / My Funny Valentine
Calvin Keys / Shawn Neeq
Wild cookie / Heroine
Prince / Rainbow Children
Frank-I / Let The Record Play
Pawas / Piano Rain
Larry Heard / Just One Minute
13th Floor Elevators / May The Circle Remain Unbroken
七尾旅人×やけのはら / Rollin’ Rollin’
Platinum Pied Pipers / Open Your Eyes

21:15-22:00 by 田中 伸宙
Kool & The Gang / Heaven at Once
Nightmares On Wax / Me + You~Stars
massive attack / protection(the eno mix)
Primal Scream / higher than the sun
Rammellzee + K-Rob / Beat Bop
Recloose /cardiology
Erykah Badu / think twice
Steve Miller Band / space intro
Bob Marley / Natural Mystic
Barrington Levy / Under Mi Sensi
Jackie Mittoo / wall street
Burning Spear / Slavery Days
Hugh Mundell / Africa Must Be Free by 1983
Marvin Gaye / Third World Girl

22:00-22:45 by デカダンス
Carlos Nino / Nag Champa
Dub Tractor / Overhead Living Room
Herb Alpert / Rotation
Smith & Mudd / Vegetable Square (Version Idjut – Papa’s Got A Big One Mix)
Norah Jones / Sunrise (Radio Slave remix)
Oneness of Juju / River Luvrite
Tangoterje / Aquarius (Re-edit)
Tangoterje / Chic – I want your love (Hello Kenny Edit)
Gino Soccio / Look At Yourself
? / ?
John Barry / Midnight Cowboy

22:45-23:00 by 田巻 真寛
Delfonics / La La means I love you
Stylistics / Country Living
武満 徹 / 日本の青春

23:00- by 田中 伸宙
Quiet Village / Too High To Move

4時間あると色々な曲がかかるなあ。身内のパーティーではないし、あくまでラウンジなので、選曲はかなり悩んだ・・・、結局、いい曲をかければいい、という結論が出ました。「人がどう思うか」を、映画制作以上に想像した(笑)

日にちは未定ですが次回もありますので、気になった方は是非お越しください。入場無料です。
無料つながりで。近所の図書館で何気なく「広報 東京都」を手に取ってみたら、天皇陛下御在位20年記念事業が行われるらしく、11月12日~15日に都の美術館、動物園、庭園などが無料開放されるようです。これはいい!!近々、動物園で撮影を、と思っていたのでとりあえずテスト撮影するかも。天気悪いのがあれだな。

“country living”

フィルムの方はまた新たなものを制作していきます。
年内のイベントの予定は今のところありません。
映像ではないですが、お知らせです。

ラウンジDJというものをやることになりました。
いつもお世話になっている、Loop-Lineの夜のカフェ・バータイムに選曲をします。
タイトル”country living”はアメリカのソウルグループ・スタイリスティックスの曲名から拝借。当日の選曲とは関係ないかもしれませんが、都会生活に疲れ田舎暮らしを求める歌詞と曲調が素敵なので。

僕は19時~45分間、タンゴから始まって、ラテン文化圏を巡るかもしれないです。あと一番最後に1、2曲かけます。他のメンバーもそれぞれ間違いない選曲すると思います。入場無料ですので、気軽に1杯引っ掛けに来て下さい。
11月5日(木曜)
時間:19時~23時
“Country Living”
@千駄ヶ谷 Loop-Line
渋谷区千駄ヶ谷1-21-6 第3越智会計ビル B1
JR千駄ヶ谷駅、都営大江戸線国立競技場前駅から徒歩5分
入場無料(要ドリンクオーダー)
※フードメニューもあります!!

DJ:
田巻 真寛
佐藤 渉
廣瀬 嘉洋
田中 伸宙
デカダンス

エクスパンデッド

10/17(sat.) “Loop-Line 上映会”
リハで角田さんのプロジェクターが壊れるというハプニングがあり、一同どうしようとかなり焦りましたが、なんとか他から借りることができて良かったです。
機材トラブルってほんと怖い。北海道の時も生きた心地しなかったけど、あれは映像メインのイベントじゃなかっただけまだマシだった。30年前のフィルム映写機を使ってる僕としては、いつ動かなくなってもおかしくないし、フィルムの繋ぎ目が切れる可能性もあるわけで、イベントの時は気疲れする。作品を発表するという緊張と最後までうまく映写できるかという不安がつねにある。

坂本さんのソロは、「プロジェクター2台を使い、色、光、形、配置、動きによるパフォーマンスを通じてフレームの内と外の関係性に焦点を当てます。」ということをやっていて、2台のプロジェクターとビデオミキサーのみで色彩の変化や、画面内のワイプ、画面の合成など、シンプルながら思わぬ発見ができるとても面白い事をしてます。
loop-line screening091017
今回は角田さんがCCDで撮った砂や水面、木漏れ日等の映像を、坂本さんのビデオミキサーを通して2台のプロジェクターで映写し、他1台のプロジェクターでノーマルに映写という形態でした。

別々に観たかったという感想もあったようですが、僕は十分楽しめました。色彩の合成による思いもよらぬ変化や、画面という概念を取っ払った自由さがよいです。僕のは1つの画面の中で完結してしまってますから。光の乱反射がノーマルの画面から、ビデオミキサーを通した2台の画面へ広がっていく場面はとても美しかった。

にしても話は変わるけど、深夜のNHK総合は素晴らしいな。映像散歩とか空中散歩とか、たまらないっす。海外の町の風景が多い気がするけど、最近は60年代~のSLとか鉄道フィルムもやってるなあ。沖縄(離島も含む)を上空から撮影した「空中散歩 ~ちゅら海の何とか~」は、最高だった。DVDが出てれば欲しい。。。あの海の色は一気にテンションが上がる。しかも鳥の目線なので、この島は自然が多いとか、人工が多いとか分かりやすくて面白い。NHKの深夜枠用に、映像を撮りたい。ネイチャー系でいいの撮れる気がする。

にしても話変わるけど、人が作ったご飯って旨いな。レッドクロスの打ち上げで食べたグラタンとかラタトゥーユとか茄子の煮浸しとか、Loop-Lineで上映前に作ってもらったおにぎりと味噌汁とか、友人の嫁のおばんざいうまいなー。まあ料理上手が作ってるからというのもある。でも味が一緒だったとしても、家庭の味って、お金を払うお店の料理と違うなー。

明日土曜は

しつこく告知。
ちなみに、この日は全てサイレントです。

“Loop-Line 上映会”2009/10/17(sat.)
open/19:30 start/20:00
1500 円+1drink
@Loop-Line渋谷区千駄ヶ谷1-21-6 第3越智会計ビル B1
JR千駄ヶ谷駅、都営大江戸線国立競技場前駅から徒歩5分

角田俊也 + 坂本拓也 / Toshiya Tsunoda + Takuya Sakamoto
私はこれまで録音や音関連の制作を発表してきたが、実は密かに映像も収集している。映像では色彩に関する問題を追求したい。最近、欧州中世哲学の本を読んでいるが、そこには光についての考察がある。ややこしい文章を追っていくと色彩に関する思わぬ自分の盲点に気づいた。先日Analogic の坂本氏のパフォーマンスを見たが、それはとても納得できるものだった。色彩に関する発表にはまだ躊躇があるが、彼の協力でまずは当たって砕けてみようと思う。(角田俊也)
プロジェクター2台を使い、色、光、形、配置、動きによるパフォーマンスを通じてフレームの内と外の関係性に焦点を当てます。(坂本拓也)

田巻真寛 / Shinkan Tamaki
16mmフィルムの新作を発表します。「イメージ」とは何か?画面内に、いわゆる「イメージ」と「非イメージ」的なものを展開させます。

オールナイト行った

10月10日(土)
のっけからヴェルナー・ネケスの異様な世界に圧倒された。
マゼンタ色っぽい古ぼけた映像と、アンソニー・ムーアの掴みどころのない音楽、それが映画館の暗闇の中で80分続く。なんじゃこりゃ、ってな感じだが、かなり興奮した。
イメフォのシネマテークでも上映するみたいです。フィルム・ビフォー・フィルムも必見。
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この日は夕方、そのシネマテークでも実験映画を観てきた。
このプログラムがとても充実の内容で、特に奥山順市とレン・ライの作品が素晴らしかった。
奥山さんのはしょっちゅう拝見してて、恐れ多いけど、自分のやっている事に結構近いというか、自分で思いついたアイデアを先にやっていたりするので、嫌になることもしばしば(笑)
「我が映画旋律」は、映像が音であり、音が映像である。通常フィルムのサウンドトラックは、フィルムの端っこ(映像部分の隣)に波形のような形で記録してあるのだが、この作品では、画像をその部分まではみ出させて、画像の模様をサウンドトラックとして再生してしまう。モノクロのゼブラや網目の模様、花など、画像によって様々な音が出ていた。花だからといって、花をイメージさせる音というわけではなく、基本的には荒々しいノイズである。それは映写機、映画の機構に依るものであるから。でも不思議と違和感がない。これは究極の映画音楽だと思う。
レン・ライの2作(1作は遺作)は、黒味のフィルムにスクラッチで模様をつけたアニメーション。サウンドはパーカスがチャカポコしてる民族音楽。文字や抽象的な模様のシンプルなスクラッチだけど、これは相当なテクニックがいると思うなあ。白い線が、とにかく魅力的な動きをしていた。

何となくだけど、2人に共通しているのは、原始的なダイナミズムが画面からほとばしっていること。手法やプロセスも考えると、身体表現だと思う。僕がフィルムを扱う理由はこれが大きい!!(アナログってそういうことだ。レコードに針を落とすのと、CDの再生ボタンを押すのは全く違うんだ。)

それで、前後するが、オールの前に飲んでいたせいもあってか、ネケスの後半は寝てしまいますた・・・。すると、突然こもった音の”Strawberry Fields forever”by beatles が流れてきて、いったい自分が何処にいるのかよく分からない状態になり、目を開けると、さっきまで観ていたような映像が流れていて、ああまだネケスか、と思っているうちに、音楽がサイン波に変わり、ああこれはもしやマイケル・スノウ?と思って、ぼんやり眺めていたら、固定のアングルでどんどんズームインしていくので、やっぱりスノウでした。あっという間に終わった。
この時点で1時だったか、その後5時間位、ちょこちょこ寝ながらも濃い映画体験が続いたのでした。終了後、沖縄出身の大城さんに「ちょっちゅね」(黒糖)をもらって、ああ沖縄行きたい、と思った。朝日が眩しかった。

2009/10/17(sat.) ”Loop-Line 上映会”

上映会といっても、たんなる上映会ではありません。
“Loop-Line 上映会”2009/10/17(sat.)
open/19:30 start/20:00
1500 円+1drink
@Loop-Line渋谷区千駄ヶ谷1-21-6 第3越智会計ビル B1
JR千駄ヶ谷駅、都営大江戸線国立競技場前駅から徒歩5分
角田俊也 + 坂本拓也 / Toshiya Tsunoda + Takuya Sakamoto
私はこれまで録音や音関連の制作を発表してきたが、実は密かに映像も収集している。映像では色彩に関する問題を追求したい。最近、欧州中世哲学の本を読んでいるが、そこには光についての考察がある。ややこしい文章を追っていくと色彩に関する思わぬ自分の盲点に気づいた。先日Analogic の坂本氏のパフォーマンスを見たが、それはとても納得できるものだった。色彩に関する発表にはまだ躊躇があるが、彼の協力でまずは当たって砕けてみようと思う。(角田俊也)
プロジェクター2台を使い、色、光、形、配置、動きによるパフォーマンスを通じてフレームの内と外の関係性に焦点を当てます。(坂本拓也)
田巻真寛 / Shinkan Tamaki
16mmフィルムの新作を発表します。「イメージ」とは何か?画面内に、いわゆる「イメージ」と「非イメージ」的なものを展開させます。

9.11(Fri.)-9.13(Sun.) ― レッドクロス上映会 ―

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写真提供:島田 量平
自分で映写をしなかったのに、疲れた。
完成されたものを上映するということは、取り繕うことができない恐怖があります。評価がくだされるという気持ちです。
ライブはライブでさらに緊張するので、結局はなにやっても精神的な負担がかかる。
打ち上げのビールはうまい。
Ben Russell “TRYPPES♯6” (US)
Johann Lurf “12 Explosionen” (Austria)
島田 量平 Ryohei Shimada “dorothy (ragged film#4)”
Ben Rivers “Origin of the species” (UK)
Pierre Molinier “MES JAMBES” (France)
田巻 真寛 Shinkan Tamaki “climax”
牧野 貴 Makino Takashi “While we are here”
それぞれ独自の持ち味があって、内容豊かな上映だった。

特にヨハン・ラーフの作品がツボだった。
約30秒に一回、深夜のいろいろな街角で、でっかい打ち上げ花火をぶっ放す様子を固定カメラで捉えるといったシンプルな内容。ゲリラ的で、こんなとこでやって大丈夫か?と思うんだけど、町中が大騒ぎになったりしないので、淡々と進行していく。一瞬の閃光と爆発音の残響によって、街角の空間と時間に変化がもたらされる。数分間に1回音を出す、ある種の実験音楽的であるかもしれない。トンネルや高架下などで音響が違うのでその点も面白かった。というか考えなくても、単純に観ていて自然に笑顔になる楽しい映画だ。

今回の上映で感じたことは、(初めて会ったときから感じてはいたが、)牧野貴の映画に対する情熱が並ではないということ(笑)作品づくりの姿勢、作品に対する愛情、そして作品を外に放つ意欲。テクニックや感覚、アイデアだけでなく、気持ちも重要だ。
そんな牧野氏の爆音レイトショーが10月10日~16日、吉祥寺バウスシアターにて開催されます。通常の映画館の音量ではなく、音楽ライブ並のボリュームでジム・オルークのサウンドトラックが再生されます。牧野貴の壮大な世界を全身で感じて下さい!

10月10日はオールナイト企画もあります。
これはめちゃくちゃ楽しみ。
世界最大のノイズの祭典「No Fun Fest」の映像プログラムが日本に来るのです!
さらに、構造映画の巨匠マイケル・スノウの傑作「波長」、レッドクロスでも上映したベン・ラッセルの作品等々、全部爆音で、寝ている暇はない!
マイケル・スノウは大好きな作家ですが、実は「波長」はまだ観てないのです。ゆっくりズームインしていく画面にサイン波がずっと鳴っているらしい。深夜に爆音でこんなの観たら気が狂うか、とんでもなく覚醒するか、どうにかなってしまうでしょう。
詳しくは以下のサイトで。
http://www.bakuon-bb.net/theworld/index.html

追伸:
牧野貴の「still in cosmos」がクロアチアの実験映画祭、25FPS international Experimental Film & Video Festival 2009でグランプリを獲ったみたいです。すごい。おめでとうございます!