8.30(Sun.) ― 最終日 ―

On the lawn
芝生の上でフィルムをいじる。
明け方のKoss a.k.a kuniyuki takahashi をちょっとだけ見る。いつもよりエスノとテクノを割増してダンス仕様。外は東京の冬の寒さ。夜から朝方の屋外は本当に寒くて、メインステージにあまり客がいなかったなあ。耐え切れず車で仮眠。3時間ほど寝たか。眠い中、片付けをして、昼前に会場を後にした。

お腹が空いた。そういや、まだラーメンを1杯も食べていない。市街地に戻り、「三四郎」へ。味噌ラーメンを注文。旨い。「すみれ」より「欅」に近い感じだろうか(どちらも大好き)。濃厚で甘めの味噌。最高。きちんとリサーチしていけば旨いものにしか当たらないな。札幌だけでもまだまだ食べるべきものがありすぎる予感。

支笏湖経由でドライブしながら新千歳へ。荷物を預けるまで時間があったので、しんどいが大荷物で土産物を買う。ジンギスカンでビールを飲みたくて、空港内の松尾ジンギスカンに大荷物で入る。味付きのラムジンギスカンと生大。最低の味だったけど、焼肉の感覚と一緒で卓上で調理するのが楽しいし、ビールが旨いので良しとした。コンビニでサッポロクラシック(北海道限定)を一本買って、飲みながらフライトの時間を待った。

画面に対する鑑賞者の注意のレベル(「集中力」とも言える)は様々である。それは、鑑賞者の精神状態、画面の内容、上映環境等によって変化する。上映する側が関与できるのは内容と環境になる。ただし内容に関しては、鑑賞者の好みの問題もあるので、それによって画面への注意を完全にコントロールすることはできない。(全力で素晴らしいものを作ろうとすることは大前提)。制作者が、内容と同じくらい大事にすべきは上映環境である。自分の作品は、暗闇で、椅子に座り、今から上映します、という環境が適切だと思う。これは映画ということなのだろうか。水面のパターンを映したscene1は、今回のような環境でも上映していいと思う作品。様々な注意のレベルに応じることができる、イーノが提唱する本当の意味でのアンビエントか。
映写機を2台も持って行ったのに、綱渡りのような上映で、心臓に悪かった。

あれだけの人目に触れる機会も今後しばらくないだろう、悪くない経験だった。
今回の最優秀賞は「しろくま」でした。 ちなみに東京の赤坂に支店があるそうです。肉は同じ物を札幌から空輸で送っているので美味しいと思います。

8.29(Sat.)~ ― マジキャン当日 ―

magical
上映の様子。斜めの壁に、映写機をあおって投影。(HDハンディカムより書出し)
晴れ。AM11:00に会場着。上映は暗くなってからなので、ゆっくりと準備をする。メイン会場からキャンプサイトや他のステージへ移動する際に必ず通る屋内の通路の一角が上映の場所。人はバンバン通るだろう。ご近所さんはライブペインティングや展示、占いのブースとかごちゃごちゃしていてお祭りのようだ。キャンプサイトのやや傾斜している芝生に寝転んで、ビールを飲みながら地元のバンドの演奏を聴く。ブラッケージのmothlightの様にそこら辺の草を拾って、フィルムに貼り付けたがうまくいかなかった。野外イベントのもう一つの目玉であるフード屋台は、他のイベントとそんなに変わらない品揃え。レッドカレーがシーフードたっぷりでかなり旨かった。そのあと食べたインドのスープカレーは油を飲んでるみたいで最低だった。

陽も暮れて暗くなり、20時頃~映写を始めた。3分後に電源が落ちる。展示フロアーの全ての照明も落ちた。テンションも完全に。復旧に1時間以上かかっただろうか。
再度映写し始めたら、映写機の調子がおかしい。明るいほうの映写機は完全に点灯しない。もう1台も点灯しそうでしない。カチャカチャと音をたて、ランプ内で雷が発生しているように放電しているだけ。2台ともランプ交換を試みたが改善しない。(暗い中でネジを何個も外さなくてはならなく、しんどかった)。もうダメだと思って、しばらくほったらかしにしたら、点いた。
ただのグルメツアーになるところだった…。

その後も、リールをかけかえ、次に点灯するまでしばらく時間がかかって冷や冷やした。
他の照明が明るく、壁も凹凸があって、映写の環境としては良くない。通りすがりの人が殆どだったから、コントラストが高く、環境音楽のようなscene1が一番向いていると判断し、途中からscene1を連続上映した。延べ2,000人以上が通ったと思うが、97%はチラ見でスルー。足を止めてしばらく鑑賞する人や、興味を持って話しかけてくれる人もいたので一安心。反応があからさまで非常に面白い。これから8mmを始めようとしている若者が2人(連れ合いじゃない)もいて、丁寧に対応した。酔っ払いのペンキ屋のあんちゃんが頻りに感心していて、「これ(映像)をつまみに飲めるな」と言ってくれたのが嬉しかった。

フィルムは何使ってるんですか?現像液は何ですか?とか、只者じゃない質問してくる人がいて、名前を聞いたら作家の大島慶太郎氏だった。名前も知っていたし、作品も今年観ていたのでびっくり。札幌在住で、生西さんのVJとかを観に遊びに来たとのこと。自分に近いことをやっているので、遅かれ早かれ何所かで会うことになるだろうと思っていた人。

4時間位はなんとか映写できただろうか。最後には例の放電状態にしかならず、フィルムの装填されていない映写機が音をたてながら壁にうす暗くフリッカーを投影するだけという、意味深なインスタレーションで朝を迎えた。

8.28(Fri.) ― マジキャン 開催前日 ―

マジカルキャンプ、レッドクロスが終わり、一段落したので振り返ってみる。
AM9:20のフライトに合わせて1時間前に羽田空港へ。
もう少し早く行って、展望デッキでゆっくりするればよかった。
機内に乗り込んで離陸するまで、ビデオカメラで外の風景をずっと撮影。
滑走路って興奮するなー。

座席が初めて窓際だったので、ずっと外を眺める。雲の小さいかたまりがぽつぽつとあって、その下の住宅街に雲の影ができていた。当り前のことだけど面白かった。

昼前に新千歳着。レンタカーで札幌のスープカレー屋「サボイ」を目指す。
満席でしばし待つ。店内に入った瞬間のおしゃれなスパイスの香りが間違いない。サボイカレーとマンゴーラッシーのセット。スープカレーはあまり知らないが、カレーとは全く別のものだと思う。ここのは(多分)、ブイヨンのコクを控えめにして、スパイスの香りと野菜の素材の良さを前面に出してる感じ。いやーうまい。

ホテルにチェックインして、予め発送していた映写機2台とその他の道具を車に積む。下見のため会場へ。札幌から車で1時間弱。ちょっとした山道を駆け抜けるワインディングロードが、伊豆スカイラインみたいで気持ちがいい。担当のスタッフがまだ到着していなくて、しばし待ちぼうけ。

暗くなってからスタッフと下見と準備を始める。が、風が台風並みに強く、野外は無理だとのことで、仕方なく屋内の壁面に映写することに。試写をして、まあ無くはないなという感じで、ホテルへ戻り、夜のすすきのへ。

マジキャンスタッフお勧めのジンギスカン「しろくま」
繁華街のキャバクラとかが入ってる雑居ビル1階。カウンター10席ほどのこぎれいな店。オーストラリア産がオーソドックスだと言うので、ラムとマトンを注文。他にアイスランド産と北海道産のもあったかな。野菜は道産の玉ねぎと長ネギが勝手に付いてくる。
ルービーがうまい。ジンギスカン鍋のてっぺんに置かれた羊の脂身からじわーっと透明な脂が落ちてきて、それをおネギがキャッチしてじっくりと甘味を増していく。慣れた手つきで1枚1枚その場で切られたラム肉はピンク色でとても美しい色。さっと炙って塩をつけていただいたが、まーこれが半端じゃない旨さ。やわらかく、さらさらとした上質の脂、クセというほどでもなく、ほんのり羊肉の香り。感動した。

昨年札幌で初めてタレに漬け込んでいないジンギスカン(マトン)を「だるま」で食べたけど、本当にうまいジンギスカンはかくあるべきとその時知った。マトンはラムより、香りと肉質が重厚な印象。これは焼いた後にタレで食した。うまい。
羊は癖があって嫌いだとか言う人がいるけど、豚だって牛だって特有の香りはある。臭かったのは昔の冷凍保存技術が発達していなかった頃の話。(質の悪い肉を出す店は今でもあるかもしれないけど) かわいそうな羊。じっくり焼きあがったおネギも言うことなし。
客が自分一人だったので、マスター?の沼澤氏と話が進んで、ビールとレモンハイ飲みすぎて、お腹いっぱい。このあとラーメンを食べようとしていたが断念。ウコンの力を補給してホテルに戻る。
写真があればいいんだけど、デジカメ持ってないのですみません。携帯のカメラも壊れてるし。

レッドクロスの上映回数が増えました!!

今週の金曜から始まります。
19時~の回に加え、20時~の回を設けました。
プログラムは全て同じです。

会場がかなり狭いので、ゆっくりご覧になりたい方は20時~の回をおすすめします。
見逃すにはもったいないです。
これだけのメンツ(自分を除く)は日本ではなかなか集められないと思います。

2009. 9.11(Fri.) – 13(Sun.)
” レッドクロス上映会 ” ( screening for Red Cross )
@アユミギャラリー 神楽坂
東京都新宿区矢来町114
TEL/FAX 03-3269-1202
地下鉄東西線神楽坂駅徒歩1分
start/19:00~ 20:00~ (1日2回上映します)
fee/\700
Ben Russell “TRYPPS♯6” (US)
Johann Lurf “12 Explosionen” (Austria)
島田 量平 Ryohei Shimada “dorothy (ragged film#4)”
Ben Rivers “Origin of the species” (UK)
Pierre Molinier “MES JAMBES” (France)
田巻 真寛 Shinkan Tamaki “climax”
牧野 貴 Makino Takashi “While we are here”
プロフィール等の詳細はこちらをクリック

レッドクロス上映会

9月に上映があります。

2009. 9.11(Fri.) – 13(Sun.)
” レッドクロス上映会 ” ( Screening for Red Cross)
@アユミギャラリー 神楽坂
Ayumi Gallery Kagurazaka Tokyo
start/19:00
fee/¥700
Ben Russell “TRYPPS♯6” (US)
Johann Lurf “12 Explosionen” (Austria)
島田 量平 Ryohei Shimada “dorothy (ragged film#4)”
Ben Rivers “Origin of the species” (UK)
Pierre Molinier “MES JAMBES” (France)
田巻 真寛 Shinkan Tamaki  “climax”
牧野 貴 Makino Takashi ”While we are here”
世界最高水準の上映イベントだと思います。
作品の詳細は牧野氏のブログで。

MAGICAL CAMP 2009

AMMの ”Before driving to the chapel we took coffee with Rick and Jennifer Reed”をかけながら、部屋を片付けていたら、カリンバが棚から落ちて、その音というか瞬間がすごく良かった。
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8月末に北海道で行われる、野外イベントに出ます。

2009. 8.29(Sat.) – 30(Sun.)
” MAGICAL CAMP 2009 “@札幌 テイネハイランド
start/8.29 13:00
end /8.30 11:00
– all night & camp in –
出演
KOSS a.k.a. KUNIYUKI
o.n.o(tha blue herb)
テニスコーツ + 高橋幾朗 + 生西康典
少年ナイフ
田巻 真寛 Shinkan Tamaki
and more !

はじめていく場所で野外なので、まともな映写条件で出来るか、それが一番心配だけど、現地スタッフがとても理解のある人達だから大丈夫でしょう。僕が今使っている16mm映写機はそんなに明るくないので、高輝度の映写機(クセノンランプ350W以上)を探しているけど、なかなか見つからない。日本中探せばどこかに眠ってるはずだけど、良く分からないし使わないからと捨てられた映写機もたくさんあるはずで、胸が痛い。良く分からなくても使わなくても、それを必死になって探している人がいるので、とりあえずヤフーオークションに出してみましょう。
で、最近は海外のオークションもチェックしていて、e-bayで映写機用の広角レンズを買った。まともなレンズだと助かる。ちゃんと届くのか。
前日入りして、ジンギスカンとラーメンとスープカレーを食べるのが楽しみすぎる。

amazon

アメリカのamazon.comでアヴァンギャルドフィルムのDVDを購入。
日本では手に入らないものが沢山あるので前から利用しようと思っていたが、面倒だなーと思って手を出さなかった。やってみると以外に簡単。日本のアマゾンと大して変わらなかった。
4枚買って、
Item(s) Subtotal: JPY 13,023
Shipping & Handling: JPY 1,732
気になっていた送料も思ったより高くない。

①By Brakhage – Anthology – Criterion Collection
このスタン・ブラッケージの作品集は、日本で発売されているVHSに未収録の作品も入っているので、これは買っておくべきでしょう。
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②Avant Garde – Experimental Cinema of the 1920s & 1930s
マン・レイやデュシャンなどの映像作品が収録されている。
ここら辺は前衛芸術の無料配信サイトubuwebでも観れるかも。マン・レイは写真も良いが、映画も素晴らしい。
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③Avant-Garde 2: Experimental Cinema 1928-1954
グレゴリー・マーカプロス、ウィラード・マース、マリー・メンケン、さらにブラッケージの初期の作品等を収録。ジョナス・メカスの映画日記に出てきた、アメリカンニューシネマの顔ぶれ。ブラッケージの作品は、知られているイメージとはだいぶかけ離れたサスペンス仕立てのもの。
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④Treasures IV: American Avant-Garde Film, 1947-1986
Featured Films include:
“Here I Am” (Bruce Baillie) – 1962,
“Aleph” (Wallace Berman),
“The Riddle of Lumen” (Stan Brakhage) – 1972,
“Eyewash” (Robert Breer) -1959,
“Bridges-Go-Round” (Shirley Clarke) – 1958,
“By Night with Torch and Spear” (Joseph Cornell),
“Pey ote Queen” (Storm De Hirsch),
“nostalgia” (Hollis Frampton),
“Fog Line” (Larry Gottheim) – 1970,
“Little Stabs at Happiness” (Ken Jacobs) – 1960,
“Hamfat Asar” (Lawrence Jordan),
“I, an Actress (George Kuchar) – 1970,
“New Improved Institutional Quality” (Owen Land) – 1969,
“Necrology” (Standish Lawder) -1971,
“Note to Patti” (Saul Levine),
“The End” (Christopher Maclaine) -1953,
“Notes on the Circus” (Jonas Mekas) – 1966,
“Go! Go! Go!” (Marie Menken) – 1964,
“The Off-Handed Jape… and How to Pull It Off” (Robert Nelson & William T. Wiley),
“7362” (Pat O’Neill) – 1989,
“Chumlum” (Ron Rice) – 1964,
“Bad Burns” (Paul Sharits) ,
“Odds & Ends” (Jane Conger Belson Shimane),
“Film No. 3: Interwoven” (Chick Strand) – 1979,
“Mario Banana (No. 1)” (Andy Warhol) -1964
これらも、メカスが情熱を持って世に送り出した作品たち。
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スタンダード便で到着まで2週間。
物によってはリージョンフリーのプレイヤーが必要だけど、結構安く売っているので大したネックにならないと思う。偉大な先人たちが開拓した道を辿り、自分の現在地を確認します。最近、収集欲が旺盛で「映像の世紀」DVDBOXも購入してしまった。といっても、正規版は13万するので、海賊版を。ヤフオクで1万円。画質も悪くなく、すごいお得感。
映画が産声をあげ、時代のうねりをとらえ始めた映像には、
強烈なエネルギーを溜めこんだ銀の粒子が躍動している。

Expanded cinema

6/6
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イメージフォーラム・シネマテークにてGuy sherwin&Lynn Loo の16mmフィルムパフォーマンスを観覧。いやー、素晴らしすぎた。本当に。

ガイ・シャーウィンの言葉を引用する。
私たちのすべての作品は、フィルムそのものを作品の中心に据えている(フィルムを物語を伝えるための単なる媒体として扱うのではなく)。これは、1920年代にヨーロッパで始まった、長い伝統を持つ実験にのっとっている。その中では、光・時間・リズム・音響と同様に、物質としてのフィルムそのものが、作品の作られる過程で重要な役割を果たす。
私たちの作品は、ひとつのスクリーンにひとつの映像を映すという形態から離れて、フィルムの物質としての存在感を強調するような形をとっている。その存在感こそが、デジタル媒体にはないフィルムの特徴である。会場に響く映写機のうなるような音やカタカタというささやきは、フィルムの持つ力を意識させ、その魅力で私たちを刺激する。

終了後、彼らと通訳を介して話した。
ガイは6台の映写機の片づけで忙しそうだったが、リンはとても親切にいろいろ話してくれた。(人柄も本当に素敵。)自分のやっていること、ドイツの実験映画作家のこと、欧米には実験的な作品を上映できる場所がたくさんあること、フィルムは観客とコミュニケートできる媒体である等々。自分の知らない優れた映画が沢山ある。

GW3

5.5
イメージフォーラムフェスティバルで1プロ鑑賞
オーストリア・フランス・オランダの新作。
いやー、これが素晴らしかった。私が求めている新しい視覚体験とはこういうもの。
特にボカノウスキーの新作「太陽の鼓動」/35mm/18mm/フランスは、久々に豊潤なイメージの洪水に飲み込まれたような体験だった。少しダークで荘厳な雰囲気は(音楽から伝わる印象が大きいのだと思う)、結構苦手なんだけど、自分の好みとかを超越して、むしろ結構好きかもと思わせてしまう圧倒的なエネルギーがあった。私の言葉では説明できないので、機会があったら見て下さい。CGの嘘っぽい映像なんて腐った刺身みたいなものです。
vertigo lush
木漏れ日の射す森の中で、ズームのミニマルな反復によって、遠近感や見ている対象が曖昧になっていく、「vertigo lush」/ヨハン・ラーフ/35mm/19min/オーストリア、これも素晴らしい。

37
古代ローマ時代の鉱物をマクロな視点で撮影し、偏光による幾何学模様の曼荼羅が展開されていく、「#37」/ヨースト・レクフェルト/35mm/29min/オランダ、これは中盤で飽きそうになったけど、終盤のカメラの眼によって為されるイメージの変化は美しかった。

GW2

5.3
ATAK night 4 @代官山unit
2日連チャンでオールナイトという学生のときでもなかったようなスケジュール。
池田亮二は気持ち良かったー。ほぼテクノだ。前日とは雲泥の差で音の解像度が半端なく良かったので(スピーカー10本の8ch?)、大満足。刀根康尚は20分以上、退屈な電子ノイズを八方から出していたが、正直スタンディングであれはかなりきつかった。家でクセナキスを聞きたいと思いました。ゲストの高橋悠冶(キーボード)とのセッションはまずまず。ところで、リズムのないノイズで踊れる人はすごい。

ライブが休憩無しで終了してからのDJ露骨キットが最悪だった。名前もプレイする曲も悪ノリ全開で不愉快であった。疲れていたし、これはアカンと思ってすぐに会場を出て、ウェンディーズで始発を待つ。思えば前回のDJ、テーリ・テムリッツも良くなかった。いい曲作るんだけどなー。トーマス・ブリンクマンあたりを呼べばいいのに。むしろ、オールにする必要がない気が。

5.4
イメージフォーラムフェスティバルで2プロ鑑賞。日本のコンペ対象作品は予想通りつまらないものが多かった。途中あまりの退屈さに外へ出た。映画で席を立ったのは初めてだ。
ドイツの実験映画特集も17作品あったが面白いのは2、3本程。今回のキュレーターと好みが合わないという可能性もある。内容は置いといて、日本の作品よりも圧倒的に技術が高かったのが印象に残った。